蔵元 日光氷商店

コラム

天然氷の活用方法はさまざま。お刺身用のクラッシュアイス、鮮魚の冷却、彫刻など多方面に使える

天然氷の活用方法は、かき氷だけだと思っている方もいるかもしれません。確かに天然氷は、かき氷に使われることが多いのですが、他にもいろんな場面で利用されています。天然氷は、私たちの身近なところから芸術の分野まで、幅広く使われています。では、どんな分野で天然氷が利用されているのか、早速見てみましょう。

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天然氷のクラッシュアイスでお刺身がイキイキ

割烹料理店などでお刺身を注文すると、クラッシュアイスを敷き詰めた上に、刺身が並んで出てきます。お刺身は鮮度が大切なので、クラッシュアイスで鮮度を保っているわけです。また、クラッシュアイスが敷き詰めてあると、見た目にも涼やかで鮮度がよさそうに見えるでしょう。お店ではそういった効果を狙って、クラッシュアイスを使っているわけです。このクラッシュアイスに、透明感のある天然氷を使うと、さらにお刺身が美味しそうに見えます。

天然氷はカクテルやアイスコーヒーにも最適

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クラッシュアイスは短時間で飲み物を冷やすので、カクテルやアイスコーヒーに適しています。カクテルは、市販のジュースや炭酸飲料に、ジンなどのお酒を入れれば簡単に作れるので、家庭で気軽に楽しむことができます。また、アイスコーヒーを作る過程でも、クラッシュアイスが使われるケースが多いようです。ちょっと値段は張りますが、クラッシュアイスを天然氷で作ると、カクテルもアイスコーヒーもグッと味が引き立ちます。

鮮魚の冷却には天然氷のクラッシュアイス

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鮮魚は獲れたてを生き締めにしたりして、なるべく鮮度を落とさないようにして運びます。その際に必要なのが、クラッシュアイスです。魚市場などで、魚を入れた箱に大量のクラッシュアイスを入れる場面を、見たことのある人も多いでしょう。いまや魚市場では、クラッシュアイスは欠かせないものになっています。鮮魚店などで新鮮な魚を並べる際は、敷き詰めるクラッシュアイスを透明感のある天然氷にすると、さらに鮮魚が引き立ちます。

天然氷をクラッシュアイスにする方法

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天然氷をクラッシュアイスにするには、手動式アイスクラッシャーを使うと便利です。手動式ですから、天然氷を入れたらあとはハンドルを回して、氷を砕けばいいのです。手動式アイスクラッシャーを使えば、天然氷を好みの大きさにクラッシュできるので、ロスもなく効率良くクラッシュアイスが作れます。手動式アイスクラッシャーがあれば、いつでも必要なときにクラッシュアイスが作れるので便利です。

天然氷のクラッシュアイスで鮮魚を急速冷凍

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魚の鮮度を保つには、クラッシュアイスが欠かせません。それは魚を獲る漁船でも港でも、はたまた鮮魚店や日本料理店などでも同じです。特に夏場は魚の鮮度を保つために、大量のクラッシュアイスが必要になります。私たちが、食中毒を起こすことなく鮮魚を食べられるのは、クラッシュアイスのお陰といっても過言ではないのです。クラッシュアイスはを天然氷で作ると、透明度が増してより美味しく見えるのでおすすめです。

寿司店のショーケースでも天然氷が大活躍

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魚の鮮度が重要なのは、寿司店も同じです。どの寿司店でも、ネタの入ったショーケースに、クラッシュアイスを敷き詰めて鮮度を保つと同時に、「鮮度を保っている」というデモンストレーションを行っています。それはとりもなおさず、寿司店にとっては、鮮度のよさが店の信用につかがっていることの、証と言えるでしょう。鮮度が命ともいえる寿司店では、氷の存在がとても重要です。そこで、寿司店で使う氷を天然氷に変えれば、それだけで新たに客を呼び込む宣伝効果があります。

天然氷を使った氷の彫刻

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氷の彫刻は、パーティ会場などに飾られて、にぎやかさに華を添えています。氷の彫刻は見た目も美しく、多くの人の目を楽しませてくれます。しかし、氷の彫刻はしだいに溶けていきますが、そのはかなさもまた、氷の彫刻の魅力となっているようです。パーティ会場には、専門家が作った氷の彫刻が持ち込まれ、設置から撤去まですべて業者の手で行われます。氷の彫刻に天然氷を使うと、一層華やかになります。

天然氷を使った氷の彫刻の実演

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氷の彫刻は、出来上がったものをパーティ会場に設置するほかに、大きな氷の塊を持ち込んで、お客の目の前で彫っていくパフォーマンスもあります。お客の目の前で作るのですから、失敗は許されません。そのため、パフォーマンスを行う彫刻師は、プロ中のプロが選ばれます。一流の彫刻師が彫っていく過程と、出来上がった作品を、お客は見ることができるのです。透明な天然氷を彫ると、鮮やかな彫刻が完成します。

硬い天然氷は氷彫刻に最適

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氷彫刻に使う氷は、36貫もの重さがありますが、一貫は3.75kgですから、36貫は135㎏になります。氷彫刻にはチェーンソー、ドリル、ノミ、ノコギリなどを使用します。これらの道具を使って、135㎏もの巨大な氷を彫刻するのは、並大抵の技術ではありません。しかも、大勢の人が見ている前で作るのですから、なおさら困難です。それでも、彫刻師は慣れた手つきで、黙々と天然氷を彫っていきます。

天然氷にはさまざまな用途がある

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天然氷はかき氷をはじめとして、食用に使われることが多いのですが、ここに紹介しましたように、食用以外にもいろんな使い方があります。特に氷の彫刻にいたっては、芸術のレベルですから、天然氷が利用できる幅には驚かされます。古くから使われてきた天然氷は、製氷機の登場により一時は消滅するかと思われましたが、かき氷など天然氷の新たな魅力が開花して、たくましく生き続けています。

– まとめ

天然氷の活用法は食用のほかに、お刺身用のクラッシュアイス・鮮魚の冷却・彫刻などがあります。天然氷は私たちの身近なところで活躍する一方で、氷彫刻という芸術の分野でも重宝されています。