水の硬度で変わる!天然氷に軟水が使われている理由とは?
SNS映えなどのブームの影響もあり、ここ数年でますます身近になりつつある天然氷。日本の天然氷は上質な軟水から作られていることを皆さんは御存知でしょうか。
日本の天然氷に軟水が使われている理由はずばり、水の硬度によって氷のクオリティが劇的に変わるためです。軟水とは水の中に含まれるミネラル分が低い水のことで、日本の基準では1リットルあたりのミネラルが100ミリグラム未満の水を軟水として定義しています。 天然氷に使われる軟水は硬度が30前後であると言われています。これは、標準的な軟水として定義される水道水(硬度60)よりもはるかに低く、自然の中でもきわめて稀な数値です。 軟水は硬水よりもミネラルが少ないため、不純物の比率もきわめて低く、その分だけ見た目も美しくくちどけの良い氷に仕上がります。水としての性質の違いこそが、日本の天然氷に軟水が使われている一番の理由になっているのです。 このように、選ばれている理由と背景を知ることで、天然氷の世界を知り尽くすことにつながります。 |