山岳地から湧き出る名水が育んだ日光の食文化
栃木県の北西部に位置する日光市。1450平方キロメートルの総面積は、県土の1/4にあたり、そのうち約9割を森林が占めている。地形に大きな起伏があり、標高200メートル程度の平坦な市街地と比べて山岳地は標高2000メートルを超える。
山岳地帯の一部を形成する男体山(なんたいさん)は、市を代表する名山のひとつ。中禅寺湖の北東に鎮座し、円錐状に盛り上がった美しい山容から“日光富士”と称されることも。男体山や女峰山(にょほうさん)、大真名子山(おおまなごさん)などから構成される「日光連山」は、古来より山岳信仰の対象となり山そのものが神体とされた。
山々から流れ出た湧き水や雪解け水は、地下を流れて地域一帯に清らかな水をもたらす。こうした名水は、特産品のお米や日本酒、そば、湯波などをつくる上で欠かすことができない。日光の食文化は、名水とともに育まれてきた。
この環境こそが天然氷作りに最適なのです。