蔵元 日光氷商店

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軟水を凍らせれば透明な氷になる?天然氷を凍らせる時間とは?

                                         
「天然氷は上質な軟水をじっくりと凍らせることで作られる」という事実は、氷作りについての一般的な知識としてある程度まで定着しています。純度の高い天然氷作りにはミネラルなどの不純物の少ない軟水が適しており、そのうえ、自然の名水が不可欠であるからこそ、世界的に見ても日本は天然氷作りにうってつけの環境が整っていると言われているのです。

しかしながら、軟水をただ凍らせれば無条件で透明な氷になるのかというと、決してそういうわけではありません。天然氷作りに必要なのは長すぎるほどの時間であり、職人たちの見えない忍耐がなければ本物の天然氷には仕上がりません。

天然水は、凍っていく過程で水の分子がきつく凝固し、細かいレベルの汚れまで外部へと押し出していきます。このはたらきによって天然水はさらに純度の高い水へと進化を遂げ、氷になる頃には内部の不純物がほぼ完全に取り除かれているのです。

ちなみに、一般的な軟水を急速冷凍しても不純物を取り除く氷の作用がはたらかないため、天然氷のような純度の高い氷には仕上がりません。