蔵元 日光氷商店

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硬度は産地で違う?美味しい天然氷に使う水の種類とは?

                                         
古くから豊かな自然と共存してきた日本人。そして水の資源が豊富で名水の恵みを存分に利用して作られている天然氷は製造の手法も含め、日本が世界に誇る伝統文化といっても大げさではないでしょう。

美味しい天然氷作りに欠かせない要素といえばまず、水の硬度です。原則として天然氷には水道水よりも硬度の低い軟水が使われており、硬水には出せないまろやかで自然な口当たりが魅力です。

水の硬度は産地によって違うことを御存知でしょうか。いわゆる名水と呼ばれる天然水の中でも硬度は決して一律ではなく、地形などによって微妙な揺らぎがあります。たとえば、北海道でとれる天然水の平均硬度は30前後ですが、熊本県の阿蘇山付近を流れる天然水は硬度70前後と言われています。

ただ、硬度が多少高いからといって天然氷としての品質が著しく低いというわけではなく、一定の範囲の軟水であれば天然氷作りに使うのにも適していると言われています。