手作りの天然氷と冷蔵庫や冷凍庫の氷の決定的な違いは、氷になるまでの温度にあります。家庭用冷蔵庫の氷の場合、マイナス18度前後の低温で急速冷凍することで氷となりますが、氷屋が手作りする天然氷の場合、マイナス3度から5度の自然の気温によって時間をかけて冷やされるため、その過程で不純物が取り除かれていきます。

その結果、純度がきわめて高い上質な天然氷が作られるわけで、冷蔵庫や冷凍庫で急速冷凍するのでは、手っ取り早く大量の氷を作れるかもしれませんが、プロ仕様の天然氷のクオリティにはどうしても届かないのです。

氷屋の天然氷をわざわざ取り寄せるのはハードルが高い、という人にはまず、普通の氷との違いを体感してもらいましょう。そうすればきっと、天然氷の品質の良さをよりリアルに実感してもらえるはずです。