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水の硬度はミネラル含有量で決まる?天然水に使われる水とは?

                                         
水の硬度は、ミネラルの含有量で決まります。欧米の水はほとんどが硬水ですが、日本の水はごく一部を除いてすべて軟水です。日本の水が軟水なのは、日本の地理的な特徴が影響しています。地上に降った雨は地下水となり、地中のミネラルを溶かし込んで硬度を増します。しかし、日本は急峻な地形なので、地下水が地中にとどまる時間が短いため、ミネラルが溶け込まず硬度が増さないのです。硬度が変わると、水の味が変わります。硬水にはほのかな苦みがありますが、軟水は口当たりがなめらかです。

悪く言えば、軟水は何の味もない水とも言えるでしょう。天然水にはいろんな硬度の水があり、ミネラルウォーターの硬度もさまざまですが、日本の水はほとんどが軟水なので、日本人は軟水を飲みなれています。軟水は、日本料理にも向いています。軟水には、食材からダシの成分であるアミノ酸などが、溶け出しやすいからです。つまり、日本の水が軟水だったから、軟水に合う日本料理が発達したとも言えるのです。日本の水が軟水でなかったら、私たちが普段食べる料理も、変わっていたに違いありません。