水の硬度とは?天然氷が透き通るように綺麗なのはなぜ?
質の良い天然氷を生み出すうえで水の硬度は重要です。水の硬度とは、水の中に含まれるカルシウム及びアルミニウム(ミネラル)の総量のことで、日本の基準では1リットルあたりミネラルが100ミリ未満の水を軟水、101ミリから300ミリを中硬水、それ以上を硬水と分類しています。ただ、これはあくまでも日本国内での分類であり、世界保健機構(WHO)の基準ではさらに細かい分類があります。要するに、「ミネラルが多いほど硬度が高くなる」と覚えておくとわかりやすいでしょう。
一般的に、天然氷作りには軟水のほうが適していると言われていますが、なぜなのでしょうか。それは、ミネラルが少ないほうが氷にした時の透明度が高まりやすいためで、上質な軟水から作られた天然氷は濁りがほとんどなく、透き通るような見た目になります。 日本の天然氷が透き通るようにきれいなのは軟水が豊富に流れているためで、硬水が中心となるヨーロッパなどでは天然氷のクオリティが変わってくると言われています。 |