人間が美味しいと感じる硬度の水で天然氷は作られています。
今や、かき氷にも当たり前に使われるようになった天然氷。「天然氷の美味しさは水の硬度で決まる」ということを知っている方は果たして、どれほどいるのでしょうか?
天然氷の口あたり、舌触りがなめらかなのは、軟水が使われているからです。硬水と比べて、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが少ない軟水は不必要な濁りやクセがほとんどなく、スッキリとした味わいが特徴です。 そして、この「純度の高い軟水」こそが品質の良い天然氷造りに欠かせない要素であり、キーポイントとなっているのです。 水の硬度は産地によって異なりますが、北海道や栃木県日光など、いわゆる名水の宝庫として知られる地域では30前後といわれており、天然氷造りにも適していると言われています。 もちろん、水の硬度だけではありません。上質な天然水、氷を保管する氷室、そして熟練の職人技と、さまざまな奇跡が積み重なって、天然氷という「日本の宝」は時間をかけて造られています。 |