蔵元 日光氷商店

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美味しい天然氷を作るのにおすすめの水の硬度とは?

                                         
日本の水は、ほとんどが軟水です。そのため、日本の水はどの水も、飲みやすいのが特徴です。氷屋の天然氷は、軟水で作られています。特に、名水と呼ばれる水は超軟水なので、天然氷づくりに適した水と言えるでしょう。硬度とは、軟水か硬水かを表すもので、水の中に含まれるカルシウムイオンと、マグネシウムイオンのミネラルの量をもとに決められます。ちなみに日本では、1リットル当たりのミネラルが、100㎎以下の水を軟水と呼んでいます。

美味しい天然氷を作るためには、軟水が必要ですが、軟水の中でも特に硬度の低い、超軟水が適しています。天然氷は、明治時代までは日本各地で作られていました。冷蔵庫のなかった時代には、冬に雪や氷を氷室に貯蔵して、夏に利用されていました。おそらく、外国でも同じように氷室が使われていたと思われますが、外国の水は硬水が多いので、日本のような美味しい天然氷は作れません。つまり、美味しい天然氷を味わえるのは、私たち日本人だけと言っても過言ではないのです。