蔵元 日光氷商店

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氷室に違いはある?天然氷の美味しさは受け継がれています。

                                         
氷屋の天然氷は、山間地の池に水を引き込んで、自然の寒さで徐々に凍らせて作ります。池から切り出された天然氷は、氷室と呼ばれる場所に貯蔵されます。氷室は天然氷を貯蔵するための施設で、以前は日本各地の山間部にありましたが、現在は冷蔵庫の普及によって天然氷の製造が激減し、氷室もほとんど見られなくなりました。氷室はもともと、冷蔵庫のない時代に、冬に貯蔵した氷や雪を夏に利用するための施設でした。

そのため、氷室の構造にはいくつか種類がありましたが、現在使われている氷室は、ただ単に切り出した天然氷を一時保管するための場所なので、どの氷室もほとんど違いはありません。池から切り出された天然氷は、一時的に氷室に貯蔵されたのち、氷屋へと出荷されていきます。氷屋に搬入された天然氷は、各店舗に配達され、かき氷やオンザロックなどの氷として使われるほか、個人が購入することもあります。店舗が購入した天然氷は、かき氷として使われることも多いのですが、個人が買った天然氷は、ほとんどがオンザロック用として消費されています。