蔵元 日光氷商店

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水の硬度と口当たりの関係は?天然氷がまろやかなのはなぜ?

                                         
天然氷がまろやかで美味しいのは、作り方以外に使う水の硬度も関係しています。天然氷を作るには、良質な軟水が必要です。もともと、日本の水はほとんどが軟水なので、天然氷を作るのに適しています。水には硬水と軟水がありますが、その違いは水に含まれるミネラルの量にあります。ミネラルを多く含むと硬水となり、ミネラルが少ない水は軟水になります。ヨーロッパの水はほとんどが硬水ですが、それはヨーロッパの地形が関係しています。

ヨーロッパの地形はなだらかなので、地上に降った雨が地中にとどまる時間が長いのです。地中には多くのミネラルがあるので、地下水が地中にとどまる時間が長いと、ミネラルを多く含んだ硬水になります。これに対して、日本の地形は急峻なので、地下水が地中にとどまる時間が短いため、ミネラルが溶け込まないので軟水になるのです。このような理由で、日本には硬度の低い軟水が豊富にあるので、天然氷作りに適しています。だから、私たち日本人はまろやかで美味しい天然氷を、味わうことができるのです。